創業・大正元年(1912)
初代が興した小さな指物工房は、戦火をくぐり抜け、二代目・三代目へと受け継がれてきました。 今の工房にある鉋の一本一本にも、その歩みが刻まれています。
公式サイトに記録されている沿革を、そのまま年表にしました。
江戸家具(地物)を得意とする指物師・富村長松に師事した茂上兵次郎が、工房を創立。 製作のかたわら、多くの弟子を育て上げました。
第二次世界大戦中、職人の命である鉋やノミなどの道具類を土管の中に隠して守り抜いたと伝わります。 その一部は現在、江戸東京博物館の展示室「独身指物職人の部屋」で見ることができます。
東京大空襲により兵次郎は死亡し、工房も壊滅的な被害を受けます。奇跡的に生き残った息子・豊二郎が 修行を続けて跡を継ぎ、工房を再建。その後、同業者たちと「江戸指物協同組合」を立ち上げ、 江戸指物が国の伝統工芸品の指定を受ける道をつくるなど、江戸手工業文化の伝承と産業発展に 大きく寄与しました。
豊二郎の長男・豊が三代目を引き継ぎ、昔ながらの「江戸前」「江戸の粋」を守り続けています。 現在は日本に十人ほどしか残っていない江戸指物の伝統工芸士として、体験教室でもその技を直接 伝えています。
工房での実際の制作風景(公式サイトより)
茂上工芸の仕事は、体験教室やショールーム「杢柾庵」だけにとどまりません。公共施設や文化施設にも、 その技が生きています。
富村長松に師事し1912年に創業。多くの弟子を育てながら、戦時中は道具を守り抜いた。
戦災を乗り越えて家業を再建。「江戸指物協同組合」を設立し、国の伝統工芸品指定に貢献。
1995年に継承。伝統工芸士として、現代の暮らしに合う「小粋モダン」な指物を手がける。
この工房で、実際に鉋を握ってみませんか。江戸指物 マイ箸作り体験は毎週水曜・土曜開催です。
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